〈あらすじ〉
海洋生物学者のアビー(ミア・ワシコウスカ)は、脳卒中で倒れた母親ドラの面倒を見るため、西オーストラリアの実家に戻る。美しい海を一望できる家で、アビーはこの地で過ごした少女時代に思いを馳せる。
初めて潜った海で巨大な魚ウエスタン・ブルーグローパーと出逢い、“ブルーバック”と名付けて友達になったこと。環境活動家のドラとともに、リゾート開発業者や密漁者たちと戦ったこと――。自分の原点を見つめ直したアビーは、ある決意を固め、思い出の入り江に向かう。
〈解説〉
『渇きと偽り』に続く、ロバート・コノリーの監督・脚本作。海を愛する母と娘の絆の物語。102分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★★☆ブルーバックという巨大魚を初めて知った。「人は海から生まれた。海の一部なの」というセリフ。さまざまな青の世界。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★☆☆☆海を大切にしたい気持は哀調を帯びて伝わってくるが、脚本や演技の彫りが深くない。良心的だがやや退屈な優等生映画。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆海に潜った経験があれば記憶を切なく弄られる。海中の楽しさや怖さを知らなくてもアビーの想いの深さが伝わる物語。
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森直人(映画評論家)
★★★☆☆ロケ撮影が◎。先に風景在りきの人間模様。音楽はやや過剰に感じたが、自然の美をシンプルに伝える映像が心地良い。
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洞口依子(女優)
★★★☆☆海洋を愛する母娘の関係性を通じて発信する海洋環境保護への緊急なメッセージ。巨大魚との海底場面は映画ならでは。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
INFORMATION
ブルーバック あの海を見ていた(オーストラリア)
12月29日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
https://blueback.espace-sarou.com/index.html