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海岸沿いにポツンとたたずむ“謎の小屋”…岡山県が誇る珍マリンレジャー「四つ手小屋」って何…!?

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いきなり網が壊れそうになるほどの大物を確保…!

 1回の引き上げで1日分の食料が獲れたらどうしようと皮算用をしながらスイッチをON。「ウイーン……」といかにも上昇中ですと言わんばかりの音に胸が高鳴る。網が大きいので上昇するスピードはゆっくりだ。

 しかし、何か様子がおかしい。これまでの経験だと網は目線近くの高さまで上がるのだが、網の内容物が重すぎるのかなかなか網が上がってこないのだ。

 いったいどんな大物が……!?

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 スイッチを止め、わずかに惰性で上昇する網の中を覗くと……。なんと巨大なアカエイが潜り込んでいた。しかも5匹……。1発目から想定外の大漁となってしまった。

四つ手網にアカエイが入ったのは初めての経験

 小屋には、四つ手網の獲物を掬う専用のたも網が常備されているのだが、虫取り網でマグロを掬い上げるレベルの規格外であった。車に積んでいた自前の網にも収まらない(管理人さんに連絡すると取り出してくれる)。アカエイのリリースは諦めて折り重なる巨体の隙間に潜り込んだ獲物を掬いだした。

トラブルに見舞われたが無事に食料を確保

 児島湾の四つ手小屋で定番のベイカやシバエビ、ママカリ(サッパの地方名)をゲット。一見小物ではあるが食材としては秀逸で、これらが獲れないことには始まらない。早速料理にとりかかる。

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