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おつまみを作りながらお酒を飲む…これぞ至福!
四つ手小屋の醍醐味は天然の生簀から引き上げた新鮮な海鮮をすぐさま調理できることにある。獲物によってレシピが変わるのも面白い。まずはおつまみから作っていく。
ベイカとシバエビを水道で洗い水気をしっかり拭きとったら、天ぷら液に潜らせて油で揚げる。一品目は天ぷらだ。
火の通ったベイカの身は柔らかく、ゲソはまるでスナック菓子にしたようなサクサク食感で一度食べだすと止まらない。シバエビは小さくても身がぷりっとして甘みがあり、口に広がる香ばしさをビールで流し込むと“優勝”を確信する。
殻ごと食べても繊維が残らないサイズ感がいい。どちらも四つ手小屋には欠かせない一品といえる。ある程度揚げ物を量産したらお次はベイカのお刺身だ。調理は大変だがコリコリしてほんのり甘みのある身はベイカならでは。手間をかけるだけの食味がある。
網の引き上げと調理を1時間のセットとして、これを胃袋が許す限り繰り返す。