総理の岸田文雄さんが「異次元の少子化対策」と打ち上げ、骨太方針2023にも盛り込まれて閣議決定されました。その結果、こども家庭庁になぜか加藤鮎子さんが降りてきて、少子化対策をやりますよとなっても、その子どもが厳しい立場に置かれ、また、ここでホストクラブにハマる女性もまた出産可能な年齢の女性であって、こここそが救われなければならないという面はあります。
最終的に厳しい立場に置かれるのは“孤独な独身中高年男性”
他方で、そういう行為をする女性は放置でいいという議論も出てきます。自業自得である、と。ただ、この問題を見聞きするほどに、対症療法的にホストクラブを締め上げ、頂き女子りりちゃんを刑法詐欺罪などで立件したところで、望まない妊娠や貢ぐ金欲しさに詐欺を働く女性が大きく減るとは言えません。
何より、そういう詐欺だけでなく最終的に厳しい立場に置かれるのは、誰からも同情されずどこからも救済の手が差し伸べられない孤独な独身中年男性たちです。運悪くマニュアル片手にやってくる社会的ハイリスク女性に騙されて、百万単位で見返りのないカネを貢がされ続けるとかこの世の地獄としか申し上げようもありません。
そして、我が身を振り返って思うとき、まあ私は結婚するまで童貞非モテであったけれど、若いころは取り返しの効くうちにいろんな経験をしておくべきである一方、女性の身体について言えば、若いころの失敗では済まない大変なリスクがあるんだよ、ということは知られているべきだと思うわけです。それが、自らが育った家庭の問題であって、必ずしも本人が馬鹿だったから身体を売ることになってしまった、という自己責任論には本来馴染まないものなのだ、と日本社会もどこかでコンセンサスを持っておく必要がある。
キャバクラや風俗嬢に入れ込んで散財する男性も少なくないことを考えれば、疑似恋愛の世界で平然と行われている公序良俗の範囲はもう少し厳密に定義しなければならないのではないかとも思います。