2023年12月26日、東京都渋谷区1丁目にある「東京カルチャーカルチャー」で、「しぶそば」のファンイベント「しぶそばナイト2023」が開催された。2022年に第1回が開催され大好評だったため、今年もしぶそばスタッフが一丸となって企画を練り開催した。
今回、取材することができたので、「しぶそば」がどんな会社なのか、そしてこれからどう歩んでいこうとしているのかをイベントに参加しながら検証していくことにした。
参加したファンは64名。応募倍率は約3倍だったそうだ。10歳未満の子供とその家族や年配の夫婦、女性グループ、駅そばファン、鉄道愛好家など多彩な世代が集合した。また女性参加者が4割強と多いことも特徴的だった。
主に東急線沿線に店舗を構えるチェーン店
ここではじめに「しぶそば」について簡単に紹介しようと思う。「しぶそば」は株式会社東急グルメフロントが経営するファストそばチェーン店で、主に東急線沿線に14店舗を構える。
昭和55(1980)年4月、前身となる「そば処二葉」が開業する。記憶では「本家しぶそば」があった渋谷の一等地と二子玉川駅の階段踊り場にあったように記憶している。個人的には随分お世話になった。その当時から「そば処二葉」はうまいと評判になっていた。渋谷店では花番さんもいた。
平成15(2003)年に運営会社が今の社名となり、平成20(2008)年に「そば処二葉渋谷店」が「本家しぶそば」として新たにスタートした。
「しぶそば」の粋な取り組み
「しぶそば」は粋で洗練されていると思う。そばという伝統ある食べ物を扱いながら、しかも駅構内にありながら、店内は明るく衛生的で、落ち着いた雰囲気を醸し出している。また、利用者は女性客が多いのが特徴的だ。昼や午後に一人で食べに来ている女性客も大勢いる。東急沿線の紳士淑女が日常使いで食べに来ているという風景がそこにはある。
「しぶそば」の「しぶくまくん」や東急の「のるるん」という人気キャラクターもほっこり感を演出していて、イメージ向上に一役買っている。しかし商品の提供時間はダントツに速い。