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「しぶくまくん」や「のるるん」も人気者で、いつもX(旧Twitter)で他社駅そばにエールを送っている。凄くいい関係だと思う。そして今回取材させていただいた「しぶそば」の皆さんもきっとそば・うどんが大好きなんだろうと思う。そしてタレントのようにイベント慣れしていることも驚きだった。

 戦後の高度成長経済そしてバブル。通勤ラッシュが日常的な社会が日本にはあった。そしてバブル崩壊と失われた30年。その間に、東急線も溝の口~二子玉川間の複々線化、大井町線の編成増加や急行電車の登場など、大量輸送から利用しやすい輸送手段へと基軸を変えてきたように思う。つまり、沿線の利用者に向けてQOLを真剣に考えるようになってきた。

 そんな中「しぶそば」は誕生してきたわけである。だからこそ、お客様に少しでもゆっくり一息ついてもらえるような店舗設計をして味を老舗並みに格上げしてきたことに、大きな意義があると思う。

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「しぶそば」の理念とは

「しぶそば」を若い時から利用してその使い勝手の良さがわかれば、それから何度でもリピートして利用することだろう。そして、長い人生を過ごしてきた時「しぶそばの記憶」を思い出すことになると思う。そうなってくれるために、この「しぶそばナイト」が開催されているのだと理解した。

 駅そばの仕事はある意味過酷な仕事である。しかしそうした気配をお客さんにみせず、お客さんの使い勝手を思って仕事を続けることは大変なことだと思う。会社のホームページにあった基本理念の中に次のような文章がある。

――自分を磨き、仲間と力を合わせて楽しい職場を実現し私たちの未来に向かって努力し続けます。

「仲間と力を合わせて……」というフレーズがすごく印象的で「しぶそば」をよく表している言葉だと思う。

 きっと利用者は「しぶそば」とともに生きていくということになると思う。そして「本家しぶそば」が早く渋谷に戻ってくることを願っている。

大盛況のうちに「しぶそばナイト」は幕を閉じた

INFORMATION

「しぶそば」
https://www.shibusoba.com/