シルエットはボディラインにフィットするやや細身がベター。黒などのダークカラーだとシャツの下から透けてしまうため、色は白か、肌色に近いベージュがいいでしょう。また、袖が切りっぱなしになっていたり、縫製部分の厚みが抑えられていたりすると、さらに目立ちにくくなります。
なぜ2万円を超える?
――目立たないのはいいとして、今回選んでいただいた中には2万円を超えるものも。無地なのに、なぜこんなに高価なんですか?
川田 ずばり素材が特別だからです。たとえば、高級インナーの王様といわれている「サンスペル」のアンダーウェアTシャツ。使用されているシーアイランドコットンは繊維が長くて肌触りがびっくりするほどなめらか。カリブ海で栽培、手摘みされる貴重なコットンで、その供給量は全世界のコットン供給量の約0.0004%に過ぎません。2万円超にもかかわらず、2013年の発売から今年まで、全世界で累計約2万3000枚を突破したとか。これはさすがに普段の撮影には使いませんが(笑)。
ほかにもシルクが使われた「ルクシー」や上質なコットンにストレッチ素材がミックスされた「ペロフィル」も売れ筋。最近はハイテク素材が使われたインナーが増えていますが、肌触りのよさや吸汗性はやはり天然素材に一日の長があります。
――デザインや素材の質を考えると、おのずと選択肢は絞られますね。
川田 そうなんです。そういうところにこだわった高級インナーって思ったよりも少ないんですよ。スーツの専門店やセレクトショップに行っても、1、2点しか置いていないですし。だから、ずっと同じインナーを愛用している人が少なくないんです。
――それでは川田さんのマイベスト・インナー・ベスト3を教えてください。