新規開業ホテルのように整った心地よい空間で仕事に没頭。小腹が空いて北海道のローカルコンビニ「セイコーマート」で大好きなたまごサラダを買ってくる。思い立ったらセイコーマートがある幸せは、札幌ホテルステイの個人的な要である。
6月 ATAMI 海峯楼(静岡県熱海市)
https://www.atamikaihourou.jp/
東名~小田厚~真鶴道路を一路「ATAMI 海峯楼」へ。2022年12月に改装アップデート、ATAMI 海峯楼の象徴ともいうべきWATER BALCONYに隣接するLUXURY SUITE 。90平方mの贅沢面積、7mの天井高。“抜けの良さ”は、大開口の眺望と共に計算されたトーンや動線のたまものだろうか。ベッドのクオリティーも特筆すべきもの。
ATAMI 海峯楼の「日本料理 楽精庵」は、これまで宿泊者しか味わうことのできなかった料理が外来のゲストも愉しめるように、がコンセプト。空間の贅沢さに度肝を抜かれつつ、料理長が紡ぎ出す料理の存在感がまた凄い。海香鍋は、伊勢海老、蛤、穴子というラインナップにじゃがいも、ズッキーニ、そしてレタスという合わせ技。生姜のアクセントにもセンスを感じ、言葉すら出てこないほどに圧倒される。
7月 ANDO HOTEL 奈良若草山(奈良県奈良市)
眼下の奈良市街から5℃涼しい別天地。そんな野趣をまるごと受け入れるような贅沢客室には、リビングに続く広大なデッキや露天風呂が揃う。リノベーションされたホテルだが、新しく建てられたホテルとは異なるセンスが光る。
漆黒の山の中だからこそ、眼下の都が煌びやかに映るホテルダイニングでは、先付にいきなり毛蟹が登場し、一気にテンションマックス。さらに驚いたのが椀物。冷製の丸茄子摺おろしだが、まぐろの出汁がピューレ状になった玉ねぎと絡んで美味。雲丹出汁のしゃぶしゃぶを楽しみ、最後は大和牛をくぐらせた旨み凝縮スープにご飯投入、雑炊も美味すぎで完食。見て、体験して、味わい尽くす素晴らしいコースだ。