八十八別邸はオールインクルーシブプランで、ウェルカムドリンク、客室内のお茶やお菓子、滞在中のレストラン・バーでの飲み物、ティーセレモニーなども含まれる。温浴スペースはスモールホテルにあるパブリックバスクラスの広さ。サウナのセルフロウリュウは茶のアロマが備えられた“茶ロウリュウ”も印象的。
ディナーは、八十八という名のとおり嬉野から88キロ圏内の食材が用いられている炭火焼き屋「炭火 吉村」へ。こうした宿でカウンターの鉄板焼きはよくあるが、カウンター越しの“本気の炭火焼き”は直球勝負の臨場感がすごい。
12月 仙渓園 月岡ホテル(山形県上山市)
東北温泉行脚で山形へ。美しい女将のもてなしがステキすぎる「仙渓園 月岡ホテル」。当地でも伝統と格式の宿として知られるが、宿の至る所に矜持を感じる。広々した客室でなんとなく文豪気分でビジネスホテルの原稿を書くのも一興。温泉と料理自慢の宿ではちょうどクリスマスパーティーが催されるとのことでチケットをゲットし参加することに。大宴会場という表現がしっくりくる会場には300人くらいの地元のみなさまが大集合。円卓に次々料理が運ばれてくる。
ご当地産ワインも人気とのことで、各国のワインと合わせて十数種も並ぶ。ライブキッチンコーナーにはのっけから高級フルーツ満載。大鍋に牛すじ煮込みなんて都心のラグジュアリーホテルではまずお目にかからないが、またこれが美味いのなんので何回おかわりしたか。そして朝食にはなんと米沢牛の牛丼が登場! 記憶に刻まれる滞在となった。
12月 ふふ 軽井沢 陽光の風(長野県軽井沢町)
2023年はカトープレジャーグループの施設を集中的に利用してきたが、クライマックスは「ふふ 軽井沢」&「ふふ 旧軽井沢」というワクワク冬の軽井沢。“陽光の風”という名のとおり、陽と緑が溢れるラウンジと客室。プライベートスペースにサウナ&水風呂、バンフォードのスパトリートメントと、サウナーとしても垂涎の空間と時間だ。
ダイニングは「Plaiga KARUIZAWA」。あの「Plaiga TOKYO」が軽井沢へというサプライズ。コシヒカリのムースと信州サーモン、紅玉林檎とフォアグラのテリーヌ、クエのポアレと安曇野ワサビのソース、フィナーレは薪焼き信州牛…Plaigaと信州の食材、そして和のエッセンスとの出合い。もちろん白子のムニエルカマンベールソースなどPlaigaクオリティーの王道もしっかりと。ご当地ワインが堪能できるのもうれしい。