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決勝トーナメントはどう戦っていくべきなのか?

――これから決勝トーナメントに入っていくわけですが、日本の戦い方はどう変化していきますか。

 これまでは、アジアの格下のチームのリズムに合わせてしまっている感じがありましたし、相手は最終ライン5人と中盤の4人でブロックを敷いてきたので、日本が攻めあぐねるシーンが多かったと思います。

 次からは勝たないといけないので、相手も前に出てくるでしょう。そうなると欧州のチームと試合をした時のように、攻守にメリハリがついて日本の良さがもっと出てくるかなと思います。

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――強い相手のほうがいい試合が期待できそうですね。

 日本は、欧州の強いチームと試合をする時はピリッとするし、相手がボールを持っている時はしっかりプレスをかけてうまい戦い方をするんですけど、自分たちがボールを保持できると、グループでうまく崩していけず、単独の攻撃になってしまう。

 カタールW杯のコスタリカ戦からの成長が正直、あまり見られない。強豪に対して、いかに連携して相手の守備を打開していくのかが大きなテーマだと思います。

森保監督は決勝トーナメントでどのような采配を見せるのか ©JMPA

日本が優勝する確率は50%

――ベスト16の相手は、バーレーンに決まりました。グループリーグを見たなかで、脅威に感じた国がありましたか。

 サウジアラビア、イラン、イラクは強い。いい試合をしているし、コンディションも良さそうです。3チームとも独特のリズム感があり、中東での開催なので、地の利もあります。順当にいけば、ベスト8でイランと対戦しますが、日本にとっては、そこが1つの山になるでしょう。

――グループリーグ3試合を終えた段階での日本の優勝の確率は、どのくらいでしょうか。

 50%ぐらいです。正直、(優勝は)かなり厳しいと思う。日本が強い、アジアでトップというところを見せてほしいけど、選手のコンディションを含め、攻守における連携がもうひとつ。失点が多いのも課題です。決勝トーナメントでは1点が命取りになります。

 インドネシア戦での最後の1点みたいに簡単に失点すると、決勝トーナメントでは勝ち進めない。守備の整備をして万全の状態でいかないと。あと、試合では、ラッキーボーイ的な選手が出てきてほしい。そういう選手が出て来れば盛り上がるし、それが毎試合、違う選手になるのが理想的です。

取材・文=佐藤俊