〈あらすじ〉
1990年、映画『別れのまなざし』の撮影中に主演俳優フリオ・アレナス(ホセ・コロナド)が失踪した。警察は自殺と断定したが、遺体は発見されなかった。
その22年後、この事件の謎を追うテレビ番組に、ミゲル・ガライ(マノロ・ソロ)が証言者として出演。元映画監督でフリオの親友でもあったミゲルは、悲劇的な出来事が原因で過去を捨てて生きていたが、次第に自らの半生を追想していく。やがて番組の放送後、フリオに関する驚きの情報がミゲルの元に届く。
〈解説〉
『マルメロの陽光』以来31年ぶりとなる、ビクトル・エリセ監督作。親友だった男性2人の、記憶を巡るミステリー。169分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★★★悲しみの王、失踪、廃墟、記憶喪失、黒い犬、閉じた映画館、水夫結び、中国女、生と死。さまざまな思いをかきたてられた。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆未体験の世界も記憶から消えた世界も、謎に満ちている。この事実をテコにエリセが帰還した。生真面目だが美しい映像。
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斎藤綾子(作家)
★★★☆☆映写室やフィルム保管の趣ある光景が想いを紐解くのか。飯のタネにならねば無用という過酷さは、今も昔も変わらぬが。
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森直人(映画評論家)
★★★★★記憶と映画と人生の三題噺がこれほど深い思索に到達するとは。監督の自画像を投影したメタシネマとして最高峰の一本。
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洞口依子(女優)
★★★★☆忘却との対峙。そこに座っている、人々の顔を追うだけでも熟考できる至福。エリセ作品に出会った映画体験を愛しむ。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
INFORMATION
瞳をとじて(スペイン)
2月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
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