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虫塚に神社、民家に田んぼ…東京からざっと1時間半の“田園地帯”

 が、そんな曲がりくねった道を歩いても、別に騒がしい未来も待っていなくて、抜けたらもとの田園地帯。駅の周りをぐるりと回って2時間ほど歩いたが、その間にひとつとて店を開けている飲食店を見かけることはなかった。虫塚、などという虫を供養する塚があったり、妙に立派な長生村交流センターがあったり、それなりに気になるものはあったが、中心市街地というものは持たないようだ。

 

 そもそも、村というものに中心市街地を期待するのがおかしな話だ。田園地帯の中にポツンポツンとお寺や神社があって、その周りに民家が集まっていて、あとは田んぼで。ただ、それでも駅に戻れば東京行き、千葉行きの電車がやってくる。

 だから、村といっても実は檜原村などと比べれば交通の便にはかなり恵まれているといっていい。都会の喧噪から離れて田園地帯の中で暮らしたい。それでいて、交通の便はキープしたい。そんな人には、意外とおすすめの移住先、なのかもしれない。

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 八積駅から電車に乗って、東京に帰る。京葉線の東京行きに乗ると、ざっと1時間30分。ちょっと長い長い旅である。となると、もしも長生村に住むならば、やっぱり京葉線の通勤快速や快速、あった方がいいなあと思いながら、電車に揺られたのであった。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。