〈あらすじ〉

 ミソ(キム・ダミ)とハウン(チョン・ソニ)は、性格も価値観も正反対だが、小学生からの大親友だ。

 17歳の夏、ハウンにジヌ(ピョン・ウソク)という恋人ができたことで、2人はすれ違い始める。高校を中退し、ソウルで暮らし始めたミソだったが、ハウンには「絵の勉強をしながら旅をしている」と嘘の手紙を送っていた。

 5年後、再会した2人は一緒に釜山旅行に出かけるが、ついに大喧嘩となり、以来、疎遠になってしまう。さらに数年後、ハウンがミソの前に現れる。そして2人だけの秘密を残し、姿を消す。

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〈解説〉

 香港映画『ソウルメイト/七月と安生』(デレク・ツァン監督、16)を、韓国の済州島を舞台にリメイクした。想い合いながらもすれ違う2人の友情物語。監督は『短い記憶』のミン・ヨングン。124分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆少女時代からの親友と心ならずも疎遠になってという話だが、前半はともかく、後半はシミジミ感が過剰では?モタレた。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆背景の描き方や情感の解きほぐしは丁寧だが、事故や事件が立て続けに起こりすぎる。話の強引な盛上げに興を削がれた。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆現実と妄想を混ぜ合わせて時を描く。大切に思う気持ちが双方を傷つけずにはおかない。失えない出会いだから辛い恋情。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆上質のリメイク。主人公の2人の絆を繋ぐ材としてジャニスの名曲を配するなど、輪郭線を強化する改良案が効いている。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆人間関係もジーンズも色褪せた頃が愛しい。D・ツァン作品のエスプリを継承し更新したシスターフッドについての傑作。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

ソウルメイト(韓国)
2月23日(金・祝)より新宿ピカデリーほか全国公開
https://klockworx-asia.com/soulmatejp/