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「華やかな宮脇咲良と比べて…」LE SSERAFIM日本人メンバー・カズハ(20)に対する、韓国での“リアルな意見”〈現地記者が解説〉

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 破格の待遇で、未経験の少女をデビューさせる。そんな「賭け」に挑んででも、事務所は彼女を絶対に逃したくなかったし、言い換えれば、彼女を含めたLE SSERAFIMのデビューに絶対の自信を持っていた。

「華やかなアイドル」のサクラと比べると…

 実際、カズハはデビュー前から「韓国人が好きな顔」として大きな反響を得ていた。「国民の初恋」との異名を持つほど韓国で絶大な人気を誇る、元miss Aで女優のぺ・スジに「似ている」という声も多く聞かれる。

「キラキラ輝く華やかなアイドル」というアイドルのパブリックイメージにぴったりなサクラに対し、カズハは「清楚でミステリアスな俳優型アイドル」ということで意見が一致する。

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 白くてきれいな肌と、細く長い末広の二重が特徴の意味ありげな瞳から、そのようなイメージが持たれるという解釈だ。カズハがデビュー以来、ずっと落ち着いたトーンのヘアカラーを保っているのも、このようなイメージを維持するためだろう。

2022年5月、デビューイベントでのカズハ。当時17歳だった ©時事通信社

 しかし、群雄割拠のアイドル界では、ビジュアルの美しさだけで人気を維持することはできない。アイドルとしての人間的な魅力を感じさせることができないためだ。この点は、多くのアイドルたちが課題として捉えている部分でもある。

「面白さ」というギャップが韓国人気を押し上げた

 そんな中、カズハが高い人気を誇っているのは、彼女の持つ「ギャップ」が大きな理由となるだろう。

 練習生の期間を持たず、韓国での生活もほとんど送れなかった彼女は韓国語が得意ではまったくなかった。しかし、同じ日本人であり「韓国語の先輩」であるサクラをはじめとしたメンバーたちの熱心なサポートのおかげで、驚くべき速さで韓国語を習得していった。

LE SSERAFIM日本人メンバーのサクラ(左)とカズハ(右)(LE SSERAFIM公式Xより)

 韓国語の上達とともにメディアでのカズハの口数は増え、一見クールにみえるイメージの裏に隠されていた「面白さ」が目立ち始めると、韓国のファンが一気に増えた。

 サクラもそうだが、お笑いコンビのコメディ番組に出演した際には笑いのセンスをみせて、埋もれない存在感を発揮した。外見からのイメージとは異なる「ギャグ」にも果敢に挑戦し、コメディエンヌ的な立ち回りをごく自然に発揮したのだ。