〈解説〉
1950年代半ばの音楽シーンに彗星のごとく現れ、後進のロックミュージシャンに多大な影響を与えた黒人シンガーソングライター、リトル・リチャード(1932~2020)のドキュメンタリー映画。
豊富なアーカイブ映像、識者や関係者への新規インタビュー、ミック・ジャガーやジョン・ウォーターズらの証言映像で、ロックンロールの創始者の1人とされる彼の功績をたどる。そして、黒人の同性愛者として激しい差別や偏見に晒されながら、信仰心と音楽活動の両立に葛藤する素顔に迫る。
監督は、音楽業界出身で、映画プロデューサーとして『プレシャス』などを制作したリサ・コルテス。101分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★★☆「ロックンロールの創造主」を自称。まさにその通り『ルシール』から。「乱行のあとに聖書」という人柄も面白い。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆奇を衒わぬ伝記映画なのに、L・リチャードの生命力といかがわしさを同時に炙り出す。英雄譚とトラジコメディの融合。
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斎藤綾子(作家)
★★★★★一回の人生を何度も生き抜くリチャードの率直さとパワーとセンスに感動。幸が降るような大声の「お黙り!」に拍手。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆偉大な先駆者の狂熱的才能と矛盾だらけの人物像。クイアの観点からロックンロールの歴史を改めて読む重要作でもある。
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洞口依子(女優)
★★★★★民族音楽的、文化的、洞察力に優れた驚異のドキュメント! リトル・リチャードの音楽の誕生はまさにビッグバン! 必見!
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
INFORMATION
リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング (米)
3月1日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開
https://little-richard.com/