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町中を歩いていると、それはそれはもう、おびただしい数の古びた公務員住宅が並んでいる。廃墟巡りが好きな人にはおすすめしたくなるほどだ(もちろん勝手に中に入っちゃだめですよ)。
公務員住宅がなぜ廃墟になっているのか
そんな公務員住宅が、なぜ廃墟になっているのか。ひとつは、全国の団地と同じように老朽化。もうひとつは、2011年に公務員宿舎削減が決まり、つくば市内では7割が廃止されることになったから。
老朽化していて危ないですからね、という理由もあっただろうが、どちらかというと“公務員が安い家賃で暮らすなんてずるい”という批判の声が上がったからだとか。こうしてつくばの町中に多くの廃団地が生まれてしまったのである。
もちろんすべてそのまま放置しているわけではなくて、解体して再開発したりする動きも進んでいる。ところどころでは工事中のエリアもあったり、完成間近の新築マンションもあったりするが、これらはきっと公務員宿舎跡なのだろう。
今後、つくば市中心部の公務員宿舎が消えて、すべてマンションになったなら。恐ろしいほどの大都市が生まれることになる。
さすがにそこまで大発展するほどのポテンシャルはいまの日本にはなさそうだが、いまのつくば市の人口は約25万人。筑波研究学園都市の計画人口は約35万人だから、あと10万人。それくらいの発展の可能性は、意外に小さくないのではないか。東京都心まで45分の駅前の一等地に、まだまだ開発余地が残っているのだから。
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