結婚後、独特の存在感を放つ名脇役として活躍
ただ、“不適切”な振る舞いを見せることも。
「翌93年の舞台『ゲームの達人』で、1時間以上の大遅刻。松尾が慌てて1人2役で演じました。これにはさすがの松尾も激怒し、阿部を殴った。それでも『彼はなんか持ってたんですよ』と、見捨てたりはしませんでした」(同前)
阿部は当時を〈不真面目なのが、カッコいいと思ってたんでしょうね〉(「パピルス」08年10月号)と振り返っているが、そんな不真面目な男を本気にさせたのが、98年、28歳で決断した「結婚」だ。
「相手はファンだった一般女性。人と喧嘩をしてこなかった阿部さんが唯一“ムカついた”女性だそう。以来、『芝居への向き合い方も変わった』と。以降は、独特の存在感を放つ名脇役として活躍し、19年には大河で主演を張るまでになったのです」(同前)
会社員時代には想像もしていない収入も手にした。21年3月には、有名人も多い都心一等地に佇むマンションの1室を、個人会社名義で購入。価格は2億円を下らないと見られる。
「根抵当権が設定されているので、この家を担保に、個人会社の運転資金を借り入れる形でしょう。まだまだ役者として働くことになりそうです」(銀行関係者)
阿部の父は息子の活躍に目を細める
千葉県内の実家で暮らす父に話を聞いた。
――『不適切』が話題に。
「見ようと思うんだけど、10時だから、寝ちゃう場合も。でも映画は見ますね。招待券をくれるからね」
――「親に怒られた記憶がない」と。
「そんなこと言ってたか」
――どんな息子さん?
「大人しい子だったね。ただ、時々おちゃらけをするんだよね。やっぱりちゃんと芸能の端くれがあるんだな。野球も上手かったよ」
――役者になると思った?
「思ってないね〜(笑)。お陰様でね。さっきね、電話あったんだよ。俺、明日誕生日だから『なんか送るよ』って。だから『ビールくれ』って言ったんだよ」
――優しい息子さんですね。
「息子だから。俺のことは大事にしてくれるというか」
――夫婦仲も良いようで。
「仲良いよ。ファンと結婚しちゃったの。(奥さんは)居酒屋を経営していたけど、去年か一昨年かやめちゃった。今は専業主婦だね」
そして最後に、
「テレビ見てね(笑)」
立派な大人になった孝行息子に目を細めるのだった。
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「週刊文春 電子版」では、“実名登場”した三原じゅん子氏との一問一答や萩本欽一の感想のほか、河合優実と10歳上俳優との中目黒デート写真、女優のイメージとは裏腹な仲里依紗の驚きの一面、山本耕史の父が語る堀北真希との㊙夫婦生活など、「TBS非公認 最終回直前!ドラマを10倍楽しむ 不適切にもほどがある?! 8大秘話」と題した大特集を掲載している。