1ページ目から読む
2/3ページ目

 マリウス葉は卒業したが、インスタグラムでは良好な関係をファンは見ることができる。「不遇なグループ」から「理想のグループ」として評価を高め、2022年には、11年目にしてドームコンサートを果たす。今後、遅咲きの薔薇として、大きく花開くはずだった。

「non-no」(2023年3月号)

 しかし、また「ここから」というときに、ジャニーズ性加害問題で、帝国が崩壊。グループの舵取りを考え直さなければならない事態となった。

中島健人、菊池風磨「熱愛報道」の余波

 さらに衝撃を与えたのは、中島健人の卒業発表。事務所には残るものの、個人として活動していくことを発表した。

ADVERTISEMENT

 これはもう青天の霹靂。SNSで悲鳴が上がった。グループインスタの開設、カウコン出演、ドームコンサートなどを経て、マリウス葉があまりに理想的な「卒業」を果たしたこともあり、1月に発表→3月に脱退という中島健人の卒業が、あまりにも慌ただしく感じた。

 そしてここでもまた、「ここぞというときに何かが起こるセクゾ」のジンクスに陥る。中島健人と元「E-girls」の鷲尾伶菜、菊池風磨と白石麻衣との熱愛報道である。

 中島と菊池は2人ともこれまでノースキャンダル。ただ、菊池がこの熱愛報道で好感度をあまり下げなかったことに比べ、中島にとっては、ソロ活動前の思わぬ“ペナルティ”となった。SNSでの匂わせ疑惑が出たことで、「クリーンで理想的な王子像」をキープし続けてきたことが裏目に出る展開となったように見えた。

 しかし、グループのいかなるピンチも、前向きな言葉と美しいパフォーマンスをもって、イメージ回復に成功してきた中島。卒業の配信ライブで見せた全力のパフォーマンスを含め、今後、どんな作品で評価を取り戻していくのか、楽しみでもある。

中島健人 ©文藝春秋

 中島の気持ちがハリウッドへ向いていることは明らか。自身がMCをつとめる「中島健人の今、映画について知りたいコト。」(WOWOW)ではクリストファー・ノーラン監督にオーディションを直談判し、ハリウッドのキャスティング・ディレクターのリッチ・デリア氏に「どうやったら自分をキャスティングしてもらえるか」とオンエア中に詰め寄るガッツは清々しかった。さらなるビッグチャンスをゲットしてくれるだろうという信頼は、あの様子を見ると、簡単にはなくならない。

「新メンバー募集」という茨の道

 そして、この中島健人の成長意欲がグループを牽引してきたことも確か。彼が抜けたことで、今後のグループの活動はどんな影響が出るのか。

 私はてっきり菊池風磨・佐藤勝利・松島聡の3人で活動を続けると思い、「KAT-TUN」や「NEWS」と重ねていた。メンバーが様々な事情で1人減り、2人減り。そして3人にまで減った時には、正直歯抜け状態に見え、このままソロ活動がメインになると思っていた。