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国立の最難関・筑波大学附属小学校が入試で重要視する「クマ歩き(クマ走り)」って何だ?《お受験の謎》

source : 週刊文春 電子版オリジナル

genre : ライフ, 教育

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「クマ走り」とは?

「クマ走り」とは、国立の小学校、とりわけ筑波では必須となる項目だという。「クマ歩き」とも呼ばれ、手足を地面について膝をつけずに進む運動だ。

クマのように、手足を地面について膝をつけずに進む

 この運動がなぜ筑波という国立の難関小学校で必須になるのか。「メリーランド教育研究所」の大野将平代表が解説する。

「クマ歩きをさせることで、全体的な運動神経を測ることができ、運動神経の高さが表れます。限られた試験時間の中で、全体的な運動神経を測る方法として優れています。特に近ごろは、腕で体重を支えられない子供が多く、体育等で転倒した際に手を出せない、または手が出ても支えられないことで、大怪我につながることがあります。それらを避けたい狙いもあるのでしょう」

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筑波大附属小学校の学校行事の様子(HPより)

 佳奈子さんの家庭は夫婦共働きだというが、こうした試験を無事クリアし、子供は筑波に入学することができたという。

「共働き家庭でのお受験は難しい」という声が根強くある中、佳奈子さんたちはなぜ国立の難関校に子供を入れることができたのか。「週刊文春電子版」では、「《子育て記者の真相ルポ》シン・お受験戦争」と題する連載を配信している。第2回となる今回は、国立の小学校にフォーカスを当てて、合格を勝ち取った親子の証言を掲載する。また、2人の子供が難関校を全勝だったという「カリスマママ」がおすすめするお受験対策なども併せて報じる。

国立の最難関・筑波大学附属小学校が入試で重要視する「クマ歩き(クマ走り)」って何だ?《お受験の謎》

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