だから、お見舞いに行くと、僕はお母さんに向かって「この人誰?」とか言っていたらしくて。でも、お母さんは自分のことを「お母さんだよ」と言わなかったんです。
「お母さん」だと認識させてしまうと、一緒にいてあげられなかったり、自分が死んだりしたときに僕が悲しむと思っていたみたいです。だから、自分のことを母親だとは告げずに「おばさん」というスタンスを取ってくれていたそうで、それはすごく申し訳なかったなと思うし、優しい人だったんだなとも思います。
「大暴れ人間」だった父親の記憶
――お父さんから、お母さんの話を聞くことはありましたか?
すがちゃん あんまりなかったですけど、多分親父はお母さんのことをめっちゃ好きだったのかなって。まあ、親父は過去のそういう話をしない人で、自分がイケてた話しかしないので(笑)。伯母さんに話を聞くと、お母さんが亡くなった後、ずっと寂しそうにしていたそうです。
――お父さんはどういう人だったんでしょうか。
すがちゃん 一言で言うと「大暴れ人間」です。
――えっ、具体的にどういったところが?
すがちゃん 僕に手をあげたり理不尽に怒ったりはしないんですけど、僕以外と関わる時が結構怖いというか、気性も荒いし、煽り運転とかされてブチ切れるとか、そういう感じの怖さはあって。ただ、僕に怒るときは道徳的に、父親としてちゃんと叱るので、僕は親父をすごくリスペクトしています。
まあそんな怖いところはありつつ、そんなことをかき消すくらい面白いのが親父なんです。
父親に会ったギャル2人は「やっべえジジイ」と…
――相方の信子さんと、金子きょんちぃさんはお父さんと会ったことがあるそうですね。
すがちゃん 「やっべえジジイ」って言ってました(笑)。実際そうなんですけど、恥ずかしかったなあ。ゴールドの革パンで登場して、会った瞬間にギャル2人が大笑いしたんですけど、ちょっと誇らしくもありました。「そう、そうだよ。俺の親父はこれだよ」って。