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4つの保存療法とともに「歩き方を変えればひざは痛くならない」痛みに悩むアナタのための“たつみ式・内もも歩き”

『100年足腰』より#1

2024/04/12

genre : ライフ, ヘルス

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世界でいちばんむずかしいひざは日本人?

 昨今は日本人も食生活が欧米化して、肥満体型の人が増えています。そのうえ生活スタイルは日本型なので腰の変形もあり、日本人はもしかすると、世界でいちばんむずかしいひざをつくっているかもしれません。

 日本人が脊椎を健全に保つためには、欧米人のよいところを見習うことがいいかもしれません。そして欧米人は古い日本人の食生活を学ぶといいと思います。お互いにいいところを学んで、からだの状態をいい方向へ変えていけると信じています。

 では、どう意識すればいいでしょうか?

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写真はイメージ ©️west/イメージマート

 たとえば、僕が気がついたのは、まず食事をするときの姿勢です。日本人は、お箸を器用に使って、いくつもの小皿に取り分けたお料理をつまんで口に運びます。豆を1粒ずつ箸で取り上げ、魚の骨を上手に取り除きながら、手先を繊細に使う作業です。

 お箸とお茶碗を持つときをイメージしていただくとわかるかと思いますが、脇を締めた状態で両手をからだの前で使います。そして食べ物を口へ運ぶのでなく、頭ごと口でお迎えに行きます。このときに頭が前に出る癖が定着します。

 一方、欧米の食事はフォークとナイフです。フォークとナイフを使うとき、少しひじを張り、背筋がピンと伸びます。顔をお皿に近づけることはマナー違反で、背筋を伸ばしたまま、食べ物を口元へフォークで運びます。日本人の食事のスタイルと、大きくかけ離れている気がします。

 そんな文化の違いが、からだのつくりに影響しているのではないか。食事は毎日3回繰り返します。これはあくまで僕の私見ですが、欧米人と日本人の足腰の違いを見るに、あながち間違っていないのではないかと思うのです。

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文藝春秋では巽一郎先生から直接学べるゼミ形式イベント「文藝春秋講座」を開催します。長持ちする足腰の使い方や食事のとり方、ご自宅で一人で行える「たつみ式体操」など健康長寿のヒントを教わります。詳細は以下のHPよりご確認下さい。

《開催概要》
第5回文藝春秋講座「スーパードクター・巽一郎先生「人生100年、元気に歩ける足腰」
日時 2024年5月25日(土)14:00~16:00
URL https://bungeishunju-koza5.peatix.com/
参加資格 どなたでも参加できます
定員 100名(先着順、自由席)
受講料(税込)1万円
※「文藝春秋電子版」有料会員には割引クーポンがあります
https://bunshun.jp/bungeishunju/articles/h7862?page=1
申込締切 2024年5月17日(金)23:59まで
会場 文藝春秋本社 西館地下ホール(東京都千代田区紀尾井町3-23

100年足腰

100年足腰

巽 一郎

サンマーク出版

2019年11月28日 発売

4つの保存療法とともに「歩き方を変えればひざは痛くならない」痛みに悩むアナタのための“たつみ式・内もも歩き”

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