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駅で降りる人たちがなんだか南に向かっていく…?

 ともあれ、そんなパナソニックの城下町の門真市の玄関口・門真市駅。モノレールと京阪電車の改札口は互いに簡易的なペデストリアンデッキで結ばれている。この駅で降りるお客たちを見ていると、どうやらパナソニックの社員やこの周辺に住んでいる人ばかりでもないようだ。

 そんなお客はみな駅前広場は無視してモノレール・近畿自動車道に沿って南に向かう。

 その流れに乗って南に進んでゆくと、いくつかのホテルなどを通り過ぎたのちに地下道を潜り、10分ばかりで真新しい大型商業施設が見えてくる。ららぽーと門真・三井アウトレットパーク大阪門真である。

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 ひっくるめてららぽーとと呼ばせていただくと、この門真のららぽーとがオープンしたのは2023年の4月だ。三井不動産にとっては、はじめてららぽーとと三井アウトレットパークというふたつの業態を一体化させた施設なのだという。

 なぜ門真という町にこの広大な商業施設が生まれたのか。それはもちろん、ここにはもともとパナソニックの工場があったからだ。その工場は2017年に移転して姿を消し、跡地の再開発で生まれたのがこのららぽーと。

 さらに敷地の南側にはコストコもできたし、隣接してマンションもできる予定だ。かつては莫大な雇用を生んだ工場が、移転したらしたでたくさんの人が集まる商業施設へ。平日の夕方、ららぽーとの中は溢れんばかりの人で活気に満ちていた。