新幹線に乗って新大阪駅にやってきた人を戸惑わせる駅が、またひとつ増えてしまった。
新幹線を降りて、そのあと乗り継ぐ路線のひとつ、地下鉄御堂筋線。その行き先は、梅田方面ならば天王寺駅かなかもず駅だ。そしてその反対の行き先は、これまで千里中央駅だった。ところが、この春になって新大阪駅の行き先標から千里中央駅の文字が消えた。
新たに登場したのは、「箕面萱野駅」。えーっと、これ、そもそもなんて読むんですかね……。
御堂筋線“ナゾの終着駅”「箕面萱野」には何がある?
そんなわけで、今回は新たに生まれたナゾの駅、箕面萱野駅に行ってきた。もったいぶっても仕方がないので読み方を明かすと、「みのおかやの」という。
事実上の御堂筋線延伸区間にあたる北大阪急行が今年の春に北に延伸したことで新たな終着駅として誕生した駅だ。千里中央以南と同じくずっと新御堂筋の真ん中を走り続けるのは変わらず、終点の箕面萱野駅と千里中央駅の間には、もうひとつ箕面船場阪大前という駅もできた。
地図を見てみると、箕面船場阪大前駅は箕面萱野駅ともそれほど離れていないようだ。なので、箕面船場阪大前駅で降りて、箕面萱野駅までを歩いてみることにした。
そもそも「大阪の北の方」には何があった?
そもそも、御堂筋線・北大阪急行の新大阪以北は、いわゆる千里ニュータウンの通勤通学路線という趣が強い。千里中央駅などはまさに千里ニュータウンの中心たる位置づけのターミナルで、周囲には70年代のニュータウン風景がいまも残っている。