京成線堀切菖蒲園駅から歩いてすぐのところに、立ち食いそば屋「米十」が2024年4月初旬にオープンした。長野県松本市里山辺にある手打ちそば屋「そば庵 米十(よねじゅう)」の系列店である。
老舗そば屋とゆかりがある立ち食いそば屋は過去にもあった。人形町にある人気立ち食いそば屋「福そば」もそうであった。神田須田町にあるあの老舗「神田まつや」もかつて立ち食いそば屋を経営したことがあった。今回はどんな経緯でオープンしたのか取材してみることにした。
堀切菖蒲園駅は7年ぶりだ。改札を出てすぐ右(北)へ進む。辺りはラーメン屋が軒を並べる飲食店の激戦区だ。1分ほど歩くと右手にそばの看板が見えてきた。そこが「米十」である。
暖簾には確かに「松本直営店」と記されてある。ムラサキ色の暖簾というのも珍しい。ガラスに貼られたメニューは全て手書き。手作り感がなかなかよい。
「ゲソ天そば」500円、「肉そば」500円、「かきあげ天そば」480円、「カレーそば」450円、「肉&ゲソ天そば」500円とどれも手頃な値段。
「かけそば」310円、「きつねそば」450円、「わかめそば」450円、「カレーライス」280円、「ライス小」130円、「タマゴ」60円。なに? 「カレーライス」280円とは激安だ。何かの間違いだろうか。
「瓶ビール」500円、「ウーロンハイ」「レモンハイ」「タコハイ」300円、「日本酒」460円など、お酒も飲める。信州の銘酒「善哉(よいかな)」もあるようだ。
そして、なぜか「おいでようこそ東京へ 大木綾子 七福神音頭 綾歌のテケレッツノパ」というポスターも貼ってある。商店街のPRだろうか。実はこれが驚きの展開になるのだがそれは後ほど。