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茨城県の大井川和彦知事は「私は就任以来、人口減少のことしか頭にないぐらい取り組んできました。社会的移動は若干好転しても、自然減の波を変える状況には全く至っていません。こういう状況を反転させるには、やっぱり非常識的な施策を国が打つしかないのかなと思います」と述べた。
「非常識な施策」。大井川知事は会見で2度もこの言葉を使った。記者からは当然、「どんな施策を思い描いているか」という質問が出る。
ところが、大井川知事は「非常に難しい問いで、私もこれだ、これをやればということは申し上げる能力はないというふうに思っております」と吐露した。
これらの論点とは一線を画し、徒花のようにしてネット上で話題になった知事がいた。
大阪府の吉村洋文知事である。
「ゼロ歳からの選挙権」導入を訴えた吉村知事。その真意は…
政治を次世代に向かせる方策として、「ゼロ歳からの選挙権」導入を訴えた。
「ゼロ歳から選挙権を持って、成人になるまで親が代理行使をするのです。選挙で影響力があるのは若い世代だとなってくると、政治家はそちらの方に向いてくるのではないかと思っています。ドメイン投票といって、研究もなされています。なかなか採用はされていないですが、日本には必要じゃないかと思います」
吉村知事は3人の子がいるので、4票になる。
保護者のうち誰が権限を行使するのか。保護者と子の意見は一致するのか。子の投票の秘密は守れるのか。そもそもゼロ歳児に政治的な判断はできるのか。多くの疑問が出て、話題に花が咲いた。