「刑事・青島が帰ってくる!!」……と期待値が上がりまくる発表があったのは今年3月。

 織田裕二さんが主人公の刑事・青島俊作を演じていた『踊る大捜査線』シリーズ。12年ぶりとなるプロジェクト再始動が発表されたのです。

織田裕二 ©時事通信社

刑事・青島は再び帰ってくる?

 現在発表されているのは、主人公が室井慎次(柳葉敏郎)のスピンオフ映画を今秋に公開するという情報のみですが、ティザー映像の最後には〈THE ODORU LEGEND CONTINUES〉とのメッセージがあり、織田さん主演の本編復活に期待が高まっている状態でした。

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 織田さんが出演に難色を示しているのではないかという報道も出ていますが、筆者は刑事・青島も必ず帰ってきてくれると信じています。

 もちろん、何の根拠もなく妄信しているわけではありません。

 完結編・劇場版第4弾の公開直前だった2012年8月、「ORICON NEWS」のインタビューで織田さんはこんな発言をしていたのです。

「青島が和久さん(いかりや長介演じる老刑事)ぐらいの年齢になって、定年を迎える頃ってどんな感じだろうと思っていたから、まさか今回で終わりだとは」

「ただ言えるのは、誰ひとり“踊る”をやめたいとは思っていなくて。けれど、ピリオドを打つときがきてしまったということなんですよね」(2012年8月4日)

 この発言からわかるのは、織田さんは青島が定年退職するまで演じたいという思いが当時はあったということ。

 今回は、1990年代の作品を中心に俳優・織田裕二のキャリアを振り返っていきたいと思います。

『東京ラブストーリー』での“優柔不断男”

 1967年生まれで現在56歳の織田裕二さん。

 デビュー作となった1987年の映画『湘南爆走族』でいきなり主演に抜擢され、その後さまざまなドラマに出演していましたが、彼の名が一気に世に知れ渡ったのは1991年。連続ドラマ『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)にて、主演の鈴木保奈美さん演じるリカの相手役・カンチを演じたことで一躍ブレイクしたのです。