今年4月、15年ぶりとなる写真集『奥菜恵写真集 Okina Megumi』(宝島社)を発表した俳優の奥菜恵さん(44)。13歳のデビューから第一線で活躍する中、2023年に難治性の皮膚疾患「尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)」の治療中であることを公表、美容液のプロデュースにも乗り出している。

 シングルマザー時代の経験から、「母子支援にも携わりたい」という奥菜さんに、デビューから現在までの歩みや“レッテルへの葛藤”などを聞いた。(全2回の1回目/2回目に続く)

俳優の奥菜恵さん。6月から、ナイロン100℃結成30周年記念公演 第2弾『江戸時代の思い出』に出演予定 ©橋本篤/文藝春秋

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15年ぶりに写真集を発売した経緯

――15年ぶりに写真集を発表されました。写真集を出すことになった経緯は?

奥菜恵さん(以降、奥菜) 思いがけずお声がけがありまして。44歳のタイミングで写真集を出せるなんて思ってもなかったので、ただただ自分でも驚き、という感じです。

――29歳以来ということで、プレッシャーはありましたか。

奥菜 それはもう、すごいものがありました(笑)。何もできることはないから、ありのままの姿を見ていただけたらいいなと思って頑張りました。

大胆な美背中やレオタード姿も披露している写真集『奥菜恵写真集 Okina Megumi』(撮影/野口貴司、プロデュース/Kaori Oguri)

――撮影に向けてかなり鍛えたそうですね。

奥菜 体重を増やしたいなと思って、トレーニングをバンバンやりました。前からやっていたピラティスと、写真集のためにはじめた筋トレの二本立てで、3ヶ月くらいは追い込んでやりましたね。

――撮影当日は緊張しましたか。

マネージャー それが奥菜さん、本番には強いんです。

奥菜 (笑)。自分でも不思議なんですけど、カメラの前とか舞台に立つと、わりと楽しめちゃうんですよね。

写真集『奥菜恵写真集 Okina Megumi』で見せたナチュラルな姿(撮影/野口貴司、プロデュース/Kaori Oguri)

とりあえず挑戦してみようと思って芸能界入り

――スカウトをきっかけに13歳で俳優デビューされました。目立つことが好きなタイプだったのでしょうか。

奥菜 むしろ、なるべく目立たないように生きたいと思ってました(笑)。恥ずかしがりで、すぐ赤面するような子どもだったんです。そこは今でも変わらなくて、目立ちたくはないんですけど、芝居というお仕事はまた別、というところですね。