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 アナウンサーにもちょっとダサいイメージがあったんですよね。芸術とかけ離れているというか。

 でももともと家庭教師でNHKのディレクターをやっていた人から「いや、アナウンサーってダサくないよ。テレビに出られるスタッフだと思っている。仲間として、最前線で番組を動かせる唯一の人だから、すごく尊敬している」と制作側の意見を聞くことができて。芸能活動をしていたこともあって、その人からアナウンサーに向いていると言われて。ちょうど9月に日テレのフォーラムがあって、エントリーシートを募集していたので、受けた感じです。

一番最初に受けた日テレに入社

――それだけギリギリだと、アナウンサースクールには通ってないんですね。

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脊山 写真を撮ってくれるテレ朝のアナウンサースクールの3日間講習だけ行きました。メイクも教えてくれて、撮ってくれて、しかも何ならテレ朝に入れるかもねっていう感じだったんですが、日テレの方が先に試験があって合格したので日テレに入りました。

©杉山秀樹/文藝春秋

 キー局の裏の掟みたいなものがあって、日テレ、TBS、フジテレビ、テレ朝の順番で試験があるんですよ。テレビ局ができた順番で、協定が組まれてるって言われてるんですけど。

――日テレの試験の面接官は「電波少年」のT部長こと土屋敏男さんだったそうですね。

脊山 そうです。土屋さんもいたし、「エンタの神様」の五味一男さん、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の菅賢治さんだったり、バラエティーの大御所がいたのは覚えてます。

 入社した後、五味さんの「エンタの神様」の前説をやらせてもらって、いまだに五味さんは連絡をくれます。土屋さんもインターネット配信の「第2日本テレビ」でメインで使ってくれたり、その後もみんな可愛がってくれました。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。