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NHKのコント番組で「セクスィー部長」を怪演し話題に

 鹿児島出身の沢村は高校卒業後に上京すると「メンズノンノ」の専属モデルとして活躍。俳優に転身したのは、30歳を目前にした頃だった。

「そのころ、すでに人気モデルとなっていた沢村さんは、高収入を得ていたこともあり、俳優業に進むのを悩んだらしい。ですが、元々、俳優を目指して上京した原点を思い出し、演技の道に入る決意をしたそう。駆け出しの頃は、同じ事務所の江角マキコらのバーターで、『ショムニ』などに出演していました。転機となったのは、2000年に2時間ドラマの浅見光彦シリーズの主役に抜擢されたことです。ただ、大きな役でキャリアに箔がついたのは良かったのですが、好青年のイメージが付いてしまい、役者として伸び悩むのではと自分の今後を心配もしていました」(沢村の知人)

沢村 ©時事通信社

 さらに沢村を脅かす5歳下の後輩も現れた。

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「メンノンのライバル誌の『メンズクラブ』出身の谷原章介が沢村と同じように、司会もできるいい人キャラの俳優として頭角を現しました。そんな中、沢村が埋没しないよう、自らのキャラとして掘り起こしたのが『エロ』だったそうです。のちに、谷原の存在があったからキャラ変できた、と周囲に語っています」(同前)

”ライアン”役の沢村(ドラマ公式Xより)

 バラエティー番組で下ネタトークを解禁した沢村は、2006年にNHKのコント番組「サラリーマンNEO」でさらなる当たり役に出会う。強烈なフェロモンを武器に相手を骨抜きにして難題を解決し、ビジネスを成功させる「セクスィー部長」を怪演し演技の幅を広げた。以後、ドラマや映画に引っ張りだこの俳優になった。