世の中には2通りの人間がいる。 スタバに行ける人間と、行けない人間だ。
もし、あなたがスタバに行ける人間だったら、いつも片手に、あのロゴが入ったカップを持っているかもしれない。「スタバに行けない人間」の場合、たとえば、スタバが醸し出す特有の雰囲気が苦手であったり、「なぜスタバの店員はすぐに話しかけてくるのだろう?」と思ったりしたことがあるのではないか。
こんな極端な話がジョークとも思えないぐらい、「スタバ」は、社会の中である種の“特別な存在”になっていると思う。
「スタバにいる人ってみんなMacのパソコン使ってない?」
それを顕著に表すのが、「スタバでMacポチポチ問題」だ。「スタバにいる人ってみんなMacのパソコン使ってない?」という言説なのだが、もちろんこれはイメージで、ネットを中心に広がったネタだろう。
でも、なぜかそれに説得力を感じて、まことしやかに語られるぐらい、スタバという空間には「あるタイプ」の人たちが集まると考えられている。ビジネスの用語で言い換えるなら、これはスタバの「ブランディング」がうまくいっている、ということだろう。
知人と少し知的な会話なんかをしてお茶をする。Macを使ってスマートに仕事をこなす。いわゆる“意識が高い”ことをするときに利用される(と思われている)のが「スタバ」であり、それこそが、スタバのブランド価値である。
でも、どうしてここまで、スタバのブランディング戦略はうまくいったのか?