文春オンライン

SPEED、SMAP、宇多田ヒカル…韓国の音楽評論家が解説する、「NewJeans」から感じ取れる“日本の音楽シーン”とは

NewJeans日本デビュー#1

note

「K-POPとは親しくなれなかった」という大衆も…

 NewJeansの曲は基本的にミニマルで自然だ。「Attention」で感じられるR&Bのムードと、「Hype Boy」のエレクトロポップ、「OMG」のジャジークラブ、「Ditto」や「Super Shy」のツーステップ、ガレージサウンドなど1980年代~90年代の音楽トレンドを積極的に取り入れ、誰もが違和感なく受け入れられるサウンドに仕上がっている。高低差の少ないメロディーラインと、印象的なサビのフレーズによる、耳馴染みのよさも特徴だろう。

「ポップミュージックは大好きだけど、K-POPとはなかなか親しくなれなかった」

 そんな日本の大衆も、きっと彼女たちの楽曲には興味を持つはずだ。

ADVERTISEMENT

©AFP=時事通信社

■「新しいK-POP」を生み出した敏腕プロデューサー

 さらに、 NewJeansの映像作品にはY2K(2000年代前後に流行したファッションやカルチャーのこと)を思わせるノスタルジックな質感がある。レトロなスタイリングと映像美によって、NewJeansがアイドルという遠い存在ではなく、「どこかで出会ったことのある少女たち」であるかのように錯覚する。

NewJeansをプロデュースするミン・ヒジン氏(ミン・ヒジン氏のインスタグラムより)

 これは、NewJeansのすべてのコンセプトをプロデュースするミン・ヒジン氏の力量によるものだ。

◆ ◆ ◆

 敏腕プロデューサーであるミン・ヒジン氏が仕掛けた“戦略”、そして、世界を魅了するメンバー5人の魅力とは……?

SPEED、SMAP、宇多田ヒカル…韓国の音楽評論家が解説する、「NewJeans」から感じ取れる“日本の音楽シーン”とは

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー