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ジャニーズをやめるか、SNSをやめるか

「ジャニーズやめるか、SNSやめるか、どっち!?」

 かつて、不適切なSNSの流出に激怒した故ジャニー喜多川氏は、うなだれるタレントたちを前にこう問うたのだといいます。

 SNSを通じて好ましくないものが露見する度、同事務所ではタレントを対象としたコンプライアンス研修が行われていたそうですが、まじめに参加するのはそもそも倫理観の高い人が多く、心して聴くべき危うげな人たちは参加しなかったり、忠告を一蹴したりといったこともあったようです。

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グレーのシルエットで表現されていた時代

 旧ジャニーズ時代は、SNSどころかネットに所属タレントの写真を載せることさえ御法度とされ、主演ドラマの公式サイトや雑誌の表紙までも該当者の姿はグレーのシルエットで表現されていました。

かつては、雑誌の表紙がグレーのシルエットで塗りつぶされていた(Amazonより)

 当時、こうした対応には誰もが「やりすぎでは?」と首をかしげましたが、それほど徹底してネットと距離を取っていたのです。

ファンの距離は近づいた一方で、波紋を呼ぶケースも

 今日、多くのタレントがグループとは別に個人SNSを運用し、情報発信やファンとの交流に役立てています。

 それまでは一部の人しか参加できなかったファンイベントや誕生日祝いもインスタライブなどで共有でき、タレントとファンの距離はぐっと近づいたように思えます。

 しかしながら、一見便利なSNSは諸刃の剣でもあり、ほんの少し扱いをミスしただけで波紋を呼ぶケースも珍しくありません。