店主が一番大切にしていることは、〇〇〇〇の存在
帰り際、倉持店主は開店して4カ月目になるまだ若い店への思いを語ってくれた。とにかく目の前のお客さんが一番大切だと再認識しているという。もっと会話できる楽しい店にしたい。従来の立ち食いそば屋は、お客さんと会話をすることがほとんどない。自分は寿司屋で働いていたこともあり、積極的に話しかけてコミュニケーションをとるようにしているとのこと。女性客も増えてきて本当にうれしいという。
倉持店主からお客様へのメッセージをもらった。「えんばでは旬の美味しいものを安く提供して喜んでもらえれば幸いです。それがえんばのコンセプトです。お客さんに育てられていることを常々実感しています。板橋区役所前にお越しの際は是非お越しください」
そして現在は盛夏に向けて、冷たいカレー味のつゆの冷しそばを開発中だとか。もう少しで完成するそうだ。楽しみである。
「えんば」の味はしみじみと後に残る味だった
「えんば」は立ち食いそば好きのオーナーではなく、食のプロが第二の人生に選んだ素敵な立ち食いそば屋だった。その味はガツンと来るような濃い味ではない。しみじみと味わう、そしてお客さんとキャッチボールしながら育てていくような味の店だった。昼営業が終われば、また出汁をとり夜に備える。倉持店主と千鶴店長の味の探求はまだ始まったばかりである。退店後の口の中は爽やかである。また食べに来よう。
最後におまけの写真を1つ紹介しよう。倉持店主のご厚意で「おかひじきの天ぷら」をいただいたのだが、これがありえない美味さ。いもの様なホクホクとした味がするのだ。これには驚いた。つゆに浸すとまたねっとりする感じになる。これは新発見の味であった。
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