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ずいぶん長い歩行者天国を進むとなんだか珍しいものが…

 そしてこの買物公園の歩行者天国、これがまたいつまでもいつまでも続くことに驚かされる。駅から離れるにつれて少しずつ賑わいは減ってゆくのだが、それでもこれでもかと歩行者天国。買物公園の歩行者天国は約1kmにわたって続いている。それほどに長く、そして恒常的な歩行者天国というのは、ほかにあるのだろうか。

 途中では1条通・2条通・3条通・4条通と、まるで京都を思い出すような東西の道路と交差してゆく。旭川では○条通という通りが東西の大動脈になっているようで、とりわけ4条通は国道になっていてクルマの交通量も多い。

 

 買物公園の東側の目抜き通りは駅前から続く大通り。買物公園の歩行者天国が終わる辺りでこちらには旭川市役所がある。歩行者とクルマ、それぞれのメインストリートが、うまく棲み分けられているというこの町の仕組みは、実によくできている。

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 買物公園と目抜き通りはともに8条通で終わりを告げる。そして、買物公園からは北西に向かって斜めの通り。そこを進んでゆくと、ここでまた珍しいものが目に入ってくる。6方向から道路が集まってくる、円形のロータリーだ。

国道40号の先にある、旭川を語る上で欠かせないあの場所

 ちゃんと信号はあるからいわゆるラウンドアバウトというものとは違うらしい。が、それでもロータリーに乗り入れてきたクルマがくるくると回ってまた別の方向に走り去ってゆくシーンは見ていて飽きることがない。

 

 こうしたロータリー、駅前にあるならばどこぞで見かける機会もありそうだ。が、旭川のロータリーはなぜか駅から離れた場所にある。買物公園や目抜き通りの終点の少し先という立地からみるに、旭川の町の中心は旭川駅とロータリー、この二つということなのだろうか。

 旭川常盤ロータリーにやってくる道路のひとつは、国道40号。国道はロータリーの先で北西に向かい、そのまま川を渡ってゆく。旭橋という名の立派な橋で、ちょうど石狩川と牛朱別川が合流する地点。旭川駅の南には忠別川と美瑛川が流れ、市街地の北では石狩川と牛朱別川が流れる。旭川は、ここに至ってもまた水辺の町なのだ。

 そして、旭橋で石狩川を渡り、その先の市街地の中を抜けてゆくと、陸上自衛隊旭川駐屯地が見えてくる。旭川の町の歴史を紐解くと、旭川駐屯地の前身、陸軍第七師団が置かれた北の守りの要の地。つまりは陸軍を中心に発展した町だということが見えてくる。