「新幹線がやってきそう」ずいぶん大きな駅舎に高架のホームを抜けると…
そんなターミナルだけあって、旭川駅は大きい。新幹線がやってきそうなほどの構えの駅舎と高架のホーム。忠別川とは反対の北側には巨大な駅前広場があって、市内各所や旭山動物園などに向かうバスが出る。駅前広場の脇、というよりは駅舎からそのまま直結している商業施設はみんな大好きイオンモールだ。
巨大なイオンモールが駅の脇に控えるターミナル。そういう環境だけあって、駅も駅の周りも多くの人が行き交っている。イオンモールには地元の人たちもやってくる、というよりは地元の人たちが主に使っている商業施設なのだろう。さらにイオンモールに併設されてJR北海道系列のホテルも入っているし、駅の周りにはそれ以外のビジネスホテルチェーンがずらりと勢揃い。
そして、例の氷点橋に通じる駅の南側、忠別川沿いは公園になっていて、ここでくつろぐ市民の姿も目立つ。緑と水辺に恵まれた、美しい町。旭川駅に降り立って、最初の印象はそういうものであった。
ちなみに、旭川駅の周りにはホテルだけでなく、大きな病院も妙に多い。どうしてこうなっているのかはよくわからないが、少なくとも医療面では充実しているということなのだろう。駅の近くに病院があれば、アクセスの点でも申し分なさそうだ。
旭川駅の南側は忠別川が流れているので、駅前の市街地は北に向かってひらけている。街路樹も見事な目抜き通り、その傍らには「買物公園」と名付けられた歩行者天国になっている商業ゾーン。こうした道がまっすぐに北に向かい、東西の道路がそれらと交差している。地図を見れば一目瞭然、美しすぎるほどの碁盤の目の町だ。
せっかくなので、イオンの目の前から延びている買物公園を歩いてみよう。いくつかの大きな商業ビルを中心に、東京でもおなじみのチェーン店、はたまた北海道らしさを感じさせてくれそうな個人店まで、あらゆる店が建ち並んでいる。以前は百貨店もあったというから、典型的な駅前市街地の繁華街といったところだろうか。