1ページ目から読む
2/4ページ目

「ストレスで朝昼晩〇〇を摂取」くるみさんが直面した外資系投資銀行の“激務ぶり”

――当時の一日のスケジュールはどんな感じでしたか?

くるみ 完全裁量制だったので働きたいだけ働けるんですけど、とにかく皆さん、激務でした。朝昼晩、スタバでベンティサイズのコーヒーを買ってくるんですよ。

――それはストレスで?

くるみ そうだと思います。とにかくカフェインを入れないと、という感じで。

 ちょっとした移動も全部タクシーで、買い物は全部百貨店。着るものは全身エルメスといったハイブランド、港区あたりに住んでいて、子どもはインターナショナルスクールみたいな、ザ・お金持ちという世界でした。

ADVERTISEMENT

 でも、自分はそういう暮らしがしたいわけじゃなかったし、馴染めなかったです。

一浪明治の夫が感じた引け目

――くるみさんが超高学歴のエリートということで、トマトさんが引け目を感じることはありましたか。

トマトさん(以降、トマト) もちろんありました。大学生のときに学童保育のバイトで出会ったんですけど、最初に話しかけたとき、「慶應の医学部です」と言われて、「話しかけてすいませんでした」って言いましたから(笑)。

トマトさん

 彼女は当時文京区に住んでたんですけど、帰り道、「じゃあ私ここだから」って都心に消えていく姿を見て、あぁ、住む世界が違うなと。

 僕は京大を目指して一浪してたんですけど、結局入れたのは明治大学で、学歴コンプがすごかったんです。それに、実家は埼玉の草加市だったし、格差を感じましたよね。

「MARCHの人に会うのは夫が初めて」

――くるみさんは相手男性の学歴を気にすることはありましたか。

くるみ それまでは、桜蔭や鉄緑会という予備校の仲間も東大に行く人がほとんどだったので、自分の世界が医学部と東大でほぼ完結していたんです。

 だから、MARCHの人に会うのはトマトがほぼ初めてだったし、明治大学というのが日本の大学でどのレベルにあるのかもよくわかってなかったという感じで。
 
トマト 東大でも医学部でもない、その他の人たちっていう(笑)。
 
くるみ 逆に、学童のバイトでは職員たちの方が「あの子は医学部らしいよ」みたいな感じで、壁を作られちゃってる感じはありましたね。