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「ちゃんと働いて税金を納めろよ」と言われることも…年収2000万の会社を辞めて、月6万7000円で暮らす20代夫婦が「何を言われても痛くない」と断言する理由

くるみさんインタビュー#3

7時間前
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23歳で1000万円のローンを完済できた理由

――現在の勝浦のお家も現金で一括購入したということで、早期のローン返済含め、どのように実現したのでしょうか。

くるみ 4年ほど前の同棲時代は家賃6万5000円の浅草の賃貸マンションに住んでいたんですけど、家賃を毎月払うのが嫌で嫌でしょうがなかったんです。

 当時、慶應の医学部を中退して1年ほど不動産会社で働いていたのですが、普段接するお客さんが皆、大家さんで。つまり、家賃を受け取る側だったんですね。

 そのとき、私も家賃を「払う側」でなく「受け取る側」になりたいと思ったんです。
 

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――自分も大家さんになろうと。

くるみ 一足飛びに大家さんになるのは難しいだろうけど、まずは家賃を払わない生活をしたいと思って、20歳のときに初めてマイホームを買ったんです。

――20歳で1000万円の住宅ローンを組むことは難しくなかったですか。

くるみ 年収要件と資産要件を満たしていればOKなので、思ったよりスムーズでしたね。高卒で働いている方も全然、ローンを組めると思いますよ。

――そこからどうやって1000万円のローンを3年で返済できたのでしょうか。

くるみ 都内で二人暮らしをしようと思うと家賃だけで毎月10万前後かかってしまうけど、住宅ローンを組んだことで、家のお金を3万円に抑えられたことは大きかったですね。

トマト 当時から二人ともほとんどお金を使わない生活をしていたので、自然と貯まったよね。
 
くるみ 仮に、年収がそれぞれ400万円だったとして、二人で年間100万円しか使わなかったら、それだけで年間700万円貯められますよね。

 そういう感じで、わりと無理なく貯金ができたので、一括返済できたんです。30年ローンを3年で返済できたことで、金利分も節約できました。

「資産はほぼ、不動産になりました」

 ――今のお仕事や収入の状況は?

くるみ 今は二人とも育児休業を1年間取っていて、今この子が生後5ヶ月なので、半年経ったところです。

 自分の場合、仕事は社会保険に加入できるギリギリのラインで塾講師のアルバイトをしていたので育児休業給付金がもらえて、それが月15万円。あとは大家としての収入約10万円と副業で、月収30万円くらいですね。 

トマト 僕は損害保険系の会社に勤め出して3年目なんですけど、今の収入としては、僕の育児休業給付金が17万円くらいで、会社からの育児支援金も含めると、月20万円くらいですね。


 
――育児休業期間中の今、世帯で月50万円の収入があって生活費が7万円以下なら、かなり余裕がありますよね。

くるみ 余裕しかないですね。なので、お金の使い道がないから勝浦の不動産を買ったという感じで、資産はほぼ、不動産になりました。

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