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「ちゃんと働いて税金を納めろよ」と言われることも…年収2000万の会社を辞めて、月6万7000円で暮らす20代夫婦が「何を言われても痛くない」と断言する理由

くるみさんインタビュー#3

7時間前
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くるみさんが子育て世帯にすすめる「住民税非課税世帯」「多子世帯」制度のメリットとは?

――今後は、「多子世帯」制度の利用や、「住民税非課税世帯」レベルの収入を目指しているそうですが、これはどういうことでしょうか。

くるみ いろいろ調べてみたら、日本で子育てをするなら、住民税非課税世帯になるか、子ども3人以上の多子世帯になれば、かなり手厚い支援を受けることができることに気がついて。

 ただ、「住民税非課税世帯」のラインはかなり厳しくて、たとえば私たちの場合だと、世帯年収が200万円以下じゃないと住民税非課税にはならないんですね。

――先ほどのお話だと、くるみさんだけでも今現在、月30万円の収入があるということでしたよね。

くるみ 最近ちょっと仕事が増えてきてしまったので、200万円は超えてしまうと思ってます。超えたら超えたでそれはもちろん構わないんですけど。

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 あと、これも育児休業の制度を調べているときに知ったんですけど、育児休業給付金は非課税なんです。なので、今の月収30万円のうち、育児休業給付金の15万円は所得税がかからないんですね。

家族の時間を削ってまで年収1000万円を目指す必要もない

――だとすると、育児休業給付金だけで生活していたら、自然と住民税非課税世帯になる?

くるみ そうなんです。住民税はその年1年間の所得で決まるんですけど、我が家の場合、子どもが12月生まれなので、翌年の1月から12月までほぼ育休で休業期間になるから、次の年は住民税非課税世帯になるのでは? と気づいたのがそもそものはじまりでした。

――住民税非課税世帯が子育てしやすい、ということですが、具体的にはどんな支援が?

くるみ 住民税非課税世帯だと翌年の保育園料が無償になったり、大学の授業料等の減免や給付型奨学金の支給を受けられたりと、かなり手厚いサポートが受けられるんです。

 私たちは年間100万円もあれば生きていけるくらい本当に普段からお金を使わないので、家族の時間を削ってまで年収1000万円を目指す必要もない。だったら、年収を抑えて子育て支援の手厚い既存の制度を利用した方がハッピーだよね、と。

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