7月6日 江東区・フルーツの検品と箱詰め (午前10時~午後3時)

 空撮映像でしか知らない「豊洲市場」に入ってみたい! と、市場内の青果店の求人に応募。スタッフの案内で入った建物内は、予想以上に整然としていて綺麗だった。この日は私以外に4人もタイミーさんがいた。

 果物の箱が積み上がる倉庫の端のレーンに並び、スタッフに教わりながらデパートに卸すお中元用のメロンやモモを箱詰めする。時給より絶対に高い立派な飯岡メロンを担当し、傷みやキズがないか目視でチェックしつつ、緩衝材を被せて箱に入れて閉め、のしと伝票を貼る仕事だ。外は変わらず猛暑だが、中は10℃。長袖ジャンパーを持参していたが、12時を過ぎるくらいには指先がかじかんで寒い思いをする。

 折しも東京都知事選の前日。本職を思い出し、都民の生の声を聞いてみたくなる。「築地と豊洲どっちが良かったですか」と尋ねると、スタッフの兄ちゃんは「築地は、まじでカートが壊れる! っていうくらい床がボコボコだったんで。豊洲は平たくて、良いっすよ」と地に足ついた答えだった。

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 業務後、兄ちゃんに倉庫裏に呼び出される。怒られるのか? と思いきや、「うち、夏の間をリピーターで固定したくて。来週また何日か入ってもらえない?」というお話だった。今日、居合わせた他のタイミーさんは、この勧誘を受けたリピーターだったのだ。タイミーは求人側による直接雇用の勧誘も引き抜きも制限しない。常勤とはいかずとも、なるべく複数回入ってもらって、雇う側も教える手間を省きたいのが本音のよう。

(バイト代:時給1150円 交通費500円 計6250円)