――そこからどのようにして交際に発展したのでしょうか。

友寄 その後4年くらいはイベントなんかで会ったときに挨拶するだけで、「じゃあ今度食事に行きましょう」みたいな話は出るんですけど、お互いに社交辞令で言ってる感じだったので、まったく実現せず。

――4年ってかなりの時間だと思いますが、友寄さんが初めて西岡さんに会ったときはおいくつだったのでしょうか。

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友寄 2016年頃だったと思うので、22歳です。

 

同世代の男性に恐怖心を抱いていた理由

――それまでの間、お付き合いされている方はいなかったのでしょうか。

友寄 同年代の子に比べて、圧倒的に恋愛の機会は少なかったですね。私、ずっといじめられっ子だったこともあって、同世代の男性に対して恐怖心があって。

 これも偏見ですけど、スポーツできる男の子って人気者が多くて、“強者”というイメージがあったので、男の人から「スポーツやってるんだよね」と聞くと、勝手に「この人は私みたいなタイプは嫌いだろうな」と思って、萎縮しちゃうんです。

――前回、高校生のときに白血病が発覚した際、たくさん告白を受けたというお話がありました。病気によって男性観が変わった部分もありますか。

友寄 それはありますね。白血病になったとき、抗がん剤の影響で顔が腫れてしまうムーンフェイスになったりして見た目が変わったら、男の人がサッと引いていったんです。

――それまでは告白をしてきたりしたのに。

友寄 男の人って本当に外見で態度を変えるんだっていう腹立たしさがあって。退院後も、ウィッグはかぶっているけど実際には髪の毛がない状態で会うと、やっぱり男性は恋愛的な意味で冷たくて。

「病めるときも健やかなるときも」じゃないですけど、病気になったことで、本当に辛いときに支えてくれる人、離れていかない人がいい、という気持ちが強くなりました。

 

知り合う人のなかで、50代の夫はぶっちぎりで若かった

――積極的に出会いは探していた?

友寄 当時は講演活動が多かったので、一期一会の方も多かったし、同年代と知り合う機会も少なくて。

 献血や白血病に関するイベントで隣にいた男性に年齢を聞いたら、「90歳です」みたいな感じで、知り合う方はほぼ70オーバーのなか、50代の夫はぶっちぎりで若かったです(笑)。