プロデューサーとはラップバトルで決着をつけたい

――3ヶ月の間、番組のプロデューサーが現場に来たことは。

矢沢 一度も来なかったんですよ。3ヶ月の間で何かを訴えても「すべてプロデューサーが決めるので」と取り合ってくれない。「じゃあプロデューサーの藤井健太郎さんを呼んでくれ。話し合いたい」と言っても、呼んでくれないし、来てくれなかった。だから、僕は藤井さんに対して「出てこいや」っていうのをずっと思っていたし、最後の最後までイライラしてました。

 結局「情報原人」って、あっけなく終わったんです。最後にブワッと盛り上がるわけでもなく。でも、それって俺の責任なんですよ。いくらでもうまくやる方法はあったはずで、それを当時の俺は見つけることができなかった。

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 でも、どこかで藤井さんの責任もあったんじゃないかなって。3日で僕は壊れちゃったけど、その責任は上の人間だった藤井さんも取らなきゃいけないんじゃないかという。全部を僕に押し付けていたわけで、藤井さんもうまいやり方があったはずなんじゃないですかね。

――14年を経て、怒りみたいなものがフツフツと?

矢沢 なにかしら決着はつけたいですよね。今度こそ、そこはうまいやり方でやりたくて。

 藤井さんって、ヒップホップが好きなんですよね。なんで、フリースタイルのラップバトルで戦って決着をつけたいなって(笑)。

――ちなみに「情報原人」をやったことで、芸人の方からリスペクトみたいなものは。

矢沢 どうですかね。ある先輩芸人からは「お前、逃げて帰ってきたんやろ」と怒鳴られましたから。

 

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