使い方その2:とっさの場合の音量ミュートや画面ロックに使う

 前述の「ボスが来た」系の機能もそうですが、PCを使っていると、何かあった時にはこのキーを瞬時に押すべし、という操作がいくつもあります。踏むだけで決まった操作を実行できるUSBフットペダルは、こうした用途に向いています。

 例えばPCでの作業中に急に同僚や家族に呼ばれたり、あるいは宅配便が届いて受取のために席を外さなくてはいけなくなった場合に、再生中の音楽を一時停止したり、音量をミュートにするといった操作がこれに当たります。本製品ならば、こうした操作がすでにショートカットとして用意されていますので、選ぶだけで実行できるようになります。

「ミュート」や「再生/一時停止」といったショートカットがあらかじめ用意されています

 画面をロックするなど、セキュリティを強化する目的で使うというのも、よくある活用方法のひとつです。Windowsの画面ロックを行うためのショートカット[Windows]+[L]を本製品に割り当てておけば、席を離れる時にペダルを踏むだけで、PCがロックされます。また自動保存機能がないソフトとの組み合わせでは、[Ctrl]+[S]を割り当てておき、作業の節目ごとに上書き保存するというのも、考えられる使い方の一つです。

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スリープからの解除時には必ずロック解除が求められるように設定しておき、ショートカットで「スリープ」を実行することでロックされるようにする方法もあります

 特定アプリでのみ使えるショートカットももちろん登録できます。例えばExcelで表の最後のセルまでを範囲選択するショートカット[Ctrl]+[Shift]+[End]を登録しておき、押すと一発で表全体を選択できるようにする、といった使い方は、こうした操作を繰り返す人にとっては便利でしょう。

 一方で、ZoomやGoogle Meetなどのテレビ会議ツールで、マイクをミュートにするショートカットを割り当てておき、会議が始まる前に必ず押すようにするというのは、アイデアとしては面白いのですが、個人的にはあまりおすすめしません。

 というのもこれらのショートカットは、繰り返し押すことで有効と無効が切り替わる場合が多く、小回りが利かない足での操作では、ミュートにしたつもりがうっかり解除されてしまうミスを誘発しやすいからです。あわてて操作することで傷口を広げかねない操作、容易にはリカバリーできない操作は、なるべく割り当てないほうがよいでしょう。