卒業以来会っていない同級生は今、一体何をしているのか――。ゲストに代わって「その人」の現在を探るテレビ朝日系“思い出バラエティ”『あいつ今何してる?』。このヒット番組を企画したのは当時入社8年目だった芦田太郎さん。一体どんな人なのか? まずはAD時代「何してた?」を聞きました。聞き手は・てれびのスキマさんです。(全3回の1回目/#2、#3に続く)
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『検索ちゃん』から「池上彰番組」へ異動
―― 芦田さんに会えたら伝えたかったことがあるんです。日テレの強さに迫った『全部やれ。』の取材で、日テレバラエティを牽引してきた五味一男さんに「いま、注目してる番組は?」と伺ったら、『あいつ今何してる?』って即答でした。「本当によくできた、ありそうでなかった番組だ」と。
芦田 ホントですか! あのレジェンドの五味さんに言っていただけるなんて! 嬉しいですねえ。
―― 芦田さんは2008年入社で、現在入社11年目ですよね。入社以来、色々なバラエティ制作班をわたり歩いたそうですが、その経歴を教えていただけますか。
芦田 当時はバラエティ制作を担当する部署の「制作1部」、現在は「第1制作部」ですが、ここに配属されてから結構転々としていて、同期の中でも部内異動が一番多いんじゃないかなと思います。まず新入社員のときに寺田(伸也)班に配属されて、爆笑問題さんの『雑学王』と『検索ちゃん』に。『検索ちゃん』は30分番組なのに3時間回すし、これどうやって編集するの? ってところからでしたね。クイズ番組と言いながらほぼ芸人さんのトークショーでしたし。
―― 脱線トークが多すぎて全然クイズを消化してなかったですもんね(笑)。
芦田 バラエティやりたくてこの会社に入った僕にとっては最高のスタートでした。それから1年たたないぐらいで池上彰さんの『(そうだったのか!池上彰の)学べるニュース』の前身番組(『学べる!!ニュースショー!』)に移ります。
―― いきなり報道ですか?
芦田 「バラエティとは真逆の真面目そうな情報番組だな……」みたいな気持ちだったんですけど、当時の部長から「ゴールデンの立ち上げっていうのを経験すると大きいぞ」と背中を押されて配属になったんです。ゼロからゴールデンの番組を作り上げるってかなり大変で、いい勉強させてもらいました。そんな頃に、石原裕次郎さんの23回忌の中継があったんです。これもまた部長に「全社を挙げての巨大プロジェクトだから、絶対に経験しておいた方がいいぞ」というのと「保坂(広司)さん(『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』など)は優秀な演出家だから学ぶことは多いぞ!」とまた乗せられちゃって(笑)。