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実際、先進的な取り組みをする経営者が「働き方を変えてみたら、社員の結婚や出産が増えた」といった事例を発信するようになり、「このままでは社会だけでなく、企業も持続可能ではない」とマインドを変え始めた。

ようやく、男女ともに採用して短時間で効率よく働き、さまざまな人を内包する多様性のある組織にした方がいいとの実感が広まりつつある。

ぜひ「ブラックのままでは生き残れない」との認識が一般化し、すべての働く人が働きやすい環境を享受できる社会となるよう祈念するし、筆者自身もそのような社会を実現すべく働きかけ続けていきたい。

新田 龍(にった・りょう)
働き方改革総合研究所株式会社代表取締役
働き方改革総合研究所株式会社代表取締役。労働環境改善、およびレピュテーション改善による業績と従業員満足度向上支援、ビジネスと労務関連のトラブルと炎上予防・解決サポートを手がける。厚生労働省ハラスメント対策企画委員。