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出身者の方言で歌う企画

――同じ2018年には、民生さんによる“ドライブ”シリーズの津軽弁バージョン「アオモリドライブ」に、矢野さんがボーカルで参加しています。

矢野 あれは出身者の方言で歌うという企画で、ほかに津軽弁の人がいなかったから私に声がかかったとか、そういうことじゃないでしょうか(笑)。「父」の前後だったと思いますけど、なぜ呼ばれたのかよくわからないです。

私のいちばん好きなところは変わってない

――今年9月に行われた民生さんとの対バンライブは、6年ぶりとなるライブでの共演でした。MCで矢野さんは「今日は緊張してる」と話していましたが、それは久しぶりの共演だったからですか?

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矢野 私がコードを覚えられていない曲があったので、それで緊張してるって。ちょっと謙遜して言いました(笑)。

――2000年のジァン・ジァンから始まって、これまで20年以上にわたりライブやレコーディングで共演されてきましたが、矢野さんから見て民生さんにはどんな変化がありましたか?

矢野 あまり感じてないですね、変化は。私のいちばん好きなところは変わってないと思います。

©三浦憲治

――20年ものあいだ変化がないというのは、きっと稀有なことなんでしょうね。

矢野 そうじゃない? ご本人の中ではいろいろ変化があるっていうのは当然だと思いますけど、私と奥田さんはきっと合うと思ったようなところは変わってないですよね。だからこれからもずっと私は好きだと思いますよ。

――民生さんと共演してきた約20年のあいだに、矢野さん自身はどう変化してきましたか?

矢野 いろいろ衰えてきてるっていうこと。それからあとなんだろうね、根気が続かないとか。あんまりたいした進歩がない(笑)。ただやりたいことがいつもはっきりしているので、それに対する執着はむしろ強くなってるんじゃないかと思います。