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メイクは落とさないから衛生状態は酷かった

――具体的にはどんなメイクを?

あぢゃ 肌も真っ黒に焼けているので、茶色のアイシャドウを顔中に塗ってさらに黒くして、ポスカで鼻筋とハイライトを描いて、瞬間接着剤でつけまをつけて、まぶたのアイシャドウは白と青。目の下にはキラキラのシールをたくさんつけて、唇も真っ白。

「ヤマンバギャル」だったあぢゃさん

――それがあの伝説の写真ですね。

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あぢゃ そうですね。あれはとにかく一番目立ちたいという気持ちでやっていたんです。しかも基本的にメイクは落とさないから、メイク時間は10分くらいで終わっちゃう。毎回秘伝のタレみたいな感じで、継ぎ足していました(笑)。

  落とさずにその上からどんどんメイクを重ねていくから、近くで見ると本当に汚くて。今考えると衛生状態はすごく酷かったと思います(笑)。ホームレス状態だからメイクを落とす概念がないんですよ。

――肌の状態はどうでしたか。

あぢゃ 当時はばんばん焼いていたし、スキンケアなんてことしたことなかったので、めちゃくちゃ汚かったと思います。

――当時の渋谷での人気ぶりはすごかったみたいですね。

あぢゃ センター街を歩くたびに「あぢゃだ~」って声をかけられて。一種の観光スポットでしたね。トイレに入ると「あぢゃがトイレに入った!」って上から写真を撮られたりとか。毎日誰かと写真を撮っていましたね。プリクラ帳も広辞苑くらい分厚くなっていました(笑)。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。