「発する言葉ひとつひとつに意味がある」アイドルを目指すきっかけになった“超有名タレントの存在”
――その頃からアイドルになりたかったのですね。
onodela 小学5、6年生くらいからアイドルが好きだったんです。最初はAKB48が好きで、「キラキラしていてかわいいな」って。そこから、系列グループのHKT48も見るようになったんですよね。
――好きなメンバーはいましたか?
onodela 当時HKT48に所属していた指原莉乃さんです。指原さんはおしゃべりなイメージがあるじゃないですか。
でも、ただおしゃべりなだけじゃなくて、発する言葉ひとつひとつに意味があって、その場を盛り上げたり、見ている人を楽しませたりできる。
空気が読めなくて、自分の発する言葉に意味がないと思っていた私にとっては、憧れの存在でした。
――自分も指原さんのようになりたいと思った。
onodela はい。あとは、学校だと「いい子か、いい子じゃないか」という1つの基準でしか周りに評価されないじゃないですか。
でもアイドルは、ポンコツキャラとか塩対応キャラとかもいて、欠点も魅力のひとつとして捉えてもらえる。そういう部分にも憧れましたね。
親や教師は、いい成績を取ったらいい子、という価値観でしか私を見てくれなかったけど、アイドルになれば、ありのままの自分を受け入れてもらえるんじゃないかと思っていました。
高校2年生のときに“うつ病”と診断されて…
――それじゃあ、小学校高学年からアイドルを目指すように?
onodela いや、「アイドルになりたい」なんて私の両親は絶対OKしてくれないだろうから、高校まではその夢を隠しながら生活していました。
――高校時代も「私、アイドルになりたいのに何やってんだろう」とニヒリズムを抱えたまま生活していた。
onodela そうですね。当時はちょっと病んでいました。高校2年生のときに心療内科に通うようになって、うつ病と診断されて。
そのときは本当に生きる意味がわからなかったんですけど、これから生きていくなら、いい大学に進学したほうがいいだろうとは思っていたので、とりあえず勉強は頑張りました。
それに大学に入ったら楽しくなるかもしれない、という希望もあったので、メンタル的にきつかったけど、卒業するまで我慢して。
――大学に入ったら何か変わるかもしれないと思いながら。
onodela 大学に入ったら自由になって、自分のやりたいことができるんじゃないかと。アイドルのオーディションも受けられるんじゃないかと考えて、それを楽しみにして過ごしていました。