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ひょうろく 「あったかい」って。においもちょっとありましたし。

――テレビに出るようになって、周りの人たちの反応が変わったなと感じることは?

ひょうろく ご飯を食べているような時にも、「お、ひょうろくじゃん」って言っていただくことが増えて、ありがたいなと思っています。優しい方が多くて、タトゥーがめちゃめちゃ入ってる人とかも、「ひょうろく、頑張ってね、応援してるよ」って。

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――高専時代は“イジられた”というお話でしたが、芸人時代にそういうイジられをしたことはありますか?

ひょうろく 芸人さんは、上手に料理してくださいますよね。結果的にこっちのプラスになるようにしてくれる。クラスの友達は、自分たちが面白いか、楽しいかどうかがいちばん大事で……。その違いは大きいなと思います。

「スキンヘッド」ならではの悩み

――スキンヘッドはいつ頃からトレードマークに?

ひょうろく 30過ぎでハゲてきてからですね。ハゲが目立たないように、自分でバリカンを使って髪を剃るようになりました。

 どんどん、どんどんハゲてきた時には、何重苦になるんだろうという気持ちはありました。できないことの多い自分に対して、とっくに絶望は来てたんだけど、髪の毛までなくなってくるのかっていう。

 頭も悪いし、記憶力も全然ないし、人とのコミュニケーションも取れないし、顔も変だし、口も臭いし、脇も臭い。さらにハゲてくるのかって思うと、神様ってひどいと思う時はありました。

 ハゲる前からよく坊主にはしていたので、スキンヘッド自体にそんなに違和感はないんですけど、直射日光に頭皮が当たりっぱなしになるので、シミがすごいできちゃうのが悩みです。

今やトレードマークのスキンヘッド ©山元茂樹/文藝春秋

――今年だけでサントリー『伊右衛門』などの地上波CMが4本、ドラマにも複数出演しています。オーディションを受けて?

ひょうろく 自分から受けたものはないんですが、お声がけいただけていて。僕はお喋りが全くできないので、見た目で面白がってくださる方が、お仕事くださるんじゃないかなあ。

 高専時代はイジられたし、自分でもいやだったけど、見た目でよくなる運もあるんだなと。本当に周りの人に生かされてるなと思います。

――芸能人生活になってからの収入は、今がいちばんいいぐらいですか。