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――条件を聞くと、働きやすい環境のように思うのですが、なぜ入社2か月で辞めることになったのでしょうか。

ゆいにゃ 以前メディアに出演させてもらったときは、「新卒で入社した会社は、コンビニまで15分だったから退職した」というエピソードを話して、案の定炎上しました。でもこれも「MARCHに人権はない」と同じで、一部を切り取っているだけなんですよね。

 

「毎日のように泣きながら両親に電話していた」大企業入社後に抱えていた“苦悩”

――詳しく教えていただけますか。

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ゆいにゃ 大学は文系学部だったし、人と話すのは割と好きな方だから、営業部への配属を希望していたのですが、実際に配属されたのは地方にある開発部。最初は、「定時に帰れるから、家に帰って公認会計士の勉強ができるじゃん」と前向きに捉えていました。

 でも、全く知らない土地で、気軽に話せる人もいない。入居した寮は古くて扉がちゃんと閉まらず、虫が入ってくる。周りは林に囲まれた田舎で、よく言えば自然が豊かだけど、気分転換に遊べるような場所も近くになくて……。

 寮から自転車で15分のコンビニで買うビールだけが日々の救いで、仕事が終わったら毎日のように泣きながら両親に電話していました。

――その時、ご両親はどのような反応だったのでしょうか。

ゆいにゃ 「そんなに辛いなら、辞めてもいいんだよ」と言ってくれました。でも、先ほどもお話ししたように、当時の私は「安定した職に就くのが親孝行だ」と思っていたから、入社してすぐ辞める決断はできなくて。しばらくは泣きながら会社に行っていました。

 

適応障害が悪化…入社2か月で退職した“本当の理由”

――社内に相談できる人はいなかった?

ゆいにゃ 地方配属だったから、気軽に相談できるような同期はいなかったですね。上司には相談していましたが、「まずは3年頑張ってみよう」と言われて、その言葉通りに頑張るつもりではいました。