でも、日に日に体調が悪くなっていく。「これはまずい」と思って病院に行ったら、適応障害だと診断されました。先生からは「少し仕事を休んだほうがいい」と言われ、休職の申請に必要な診断書を書いてくれて。
上司に休職の相談をしたら、「まだ研修期間中だから休職制度は使えない」と言われてしまったんです。それは仕方のない事実だから、しばらくは心身の不調を抱えながら出社していました。その結果、適応障害が悪化してしまって、2回目のドクターストップが出たんです。
就職したばかりの会社を辞めたくはない。でも、心と体が追いつかない。少しだけでいいから休みたいけど、就職したばかりで休める制度がない。ものすごく悩みましたが、「健康が何よりも大事だ」と判断して、入社から2か月で退職することに決めました。
「体が動けなくなってしまって…」転職先も1週間で辞めてしまったワケ
――退職したあとは休めましたか?
ゆいにゃ 6月6日に仕事を辞めて、すぐに転職活動を始めて。それから6月21日には内定をもらって、急いで引っ越しや就職準備を進めたんです。7月1日から新しい会社で働き始めたので、結局休む暇はほとんどなかったですね。
――「安定した仕事に就かないと、親を安心させられない」という考えがあったからでしょうか。
ゆいにゃ そうですね。だから、再就職先が決まった時は嬉しかったです。でも、その会社でも心身が追いつかなくなってしまって、働き始めて1週間後には動けなくなってしまって。
そのときに「体を壊してまで、組織にしがみつく必要はない」と思うようになり、会社員として働くことを諦めました。
撮影=杉山秀樹/文藝春秋
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